始まりは、修道士が贈った
一枚の羊皮紙から。

1792年10月8日、ドイツ・ケルンのグロッケンガッセでのこと。ミューレンス社の創始者であるウィルヘルム・ミューレンスは、婚礼の祝福として修道士から一枚の羊皮紙を授かりました。そこに記載されていた処方に従って製造したのが、“アクア・ミラビリス(不思議な水)”。4711オーデコロンは、世界初のオーデコロンとして誕生しました。

4711ポーチュガルの始まり
兵士が記した、鐘の道「4711」番。

兵士が記した、
鐘の道「4711」番。

アクア・ミラビリスの発売から4年後。ナポレオンの占領により駐留したドーリエ将軍は、フランス軍の混乱を防ぐために、ケルンの全ての建物に番号を表示するように命令しました。その時ミューレンスの仕事場に記された番号が「4711」。彼らは不思議な水を“オーデコロン(ケルンの水)”という名前とともに家族や恋人の元へ送り、それがフランス中に広まっていきました。

200年を越えて、守り続けられる製法。

200年を越えて、
守り続けられる製法。

最新設備のもと、今なお当時の製法に基づいて4711がつくり続けられています。まず、オレンジなどの柑橘類のエッセンス・オイル、少量のローズマリー、ラベンダーなどを、ピュアアルコールと水で調合します。さらに香りを熟成させるために、樽の中で2カ月熟成。創業からトップシークレットとされている最終工程を経て、最上のオーデコロンが完成します。

4711ブランドの誕生の地の今。

4711ブランドの
誕生の地の今。

ドイツ・ケルン市グロッケン通り4711番。当時の建物は戦災で消失してしまいましたが、第二次世界大戦後にグロッケンガッセ・ギャラリーとして再建されました。入口では、オーデコロンが常に流れ出ている“泉”の香りに迎え入れられます。ギャラリーには、最古の香水フラスコの隣に、宮廷御用達の証書や優れた品質を証明する証書などが。ショップでは香水のボトルが壁一面にディスプレイされ、シックな内装に。現在は、ケルン市の文化的財産であり、観光スポットとなっています。

4711ポーチュガル